四国別格二十霊場巡り 4日目 第16番 萩原寺さんです。
朝の瀬戸内海の眺望をご覧ください。
柔らかな朝日が、海面を照らすのです。
そこで一句
偉そうな事をあれこれ言ったところで、大いなる自然の中では
ちっぽけなものです。
素直になって、陽光にいだかれてみるのも良しなのです。
四国に渡り、讃岐の国へ。
3月に初めて遍路としてお四国の地を目指した時の想いが少し頭を掠めました。
何かを貪欲に探そうとしていた自分、
必要以上に肩に力を入れて、息を飲み込んだままの状態でした。
今日の旅の始まりに、肩の力を抜き、大きな呼吸が出来始めた自分に気がつきました。
朝のご来光に素直に手をあわせていること事が、
信仰であり、畏敬の念を持つことからすべてが始まるのかと感じました。
一路讃岐路を走り、第16番 萩原寺さんです。
萩の花がこのお寺の花だそうです。
秋には萩の花を鑑賞に訪れる方がたくさんいらっしゃるそうです。
なかに入って、広いお庭を過ぎて山門の辺りからは、
鬱蒼と木が生い茂り、すべてのものが本堂に向かって集中している
感じがするほど、厳かなのです。
邪なるものを、浄化しているのです。
鎮守の森、この地を鎮め守り続けてきた時間は、
幾世代の人の移ろいを見送ってきたのです。
そこで一句
微動だすることなくこの地にずっといて、遍路を迎えてくれているのです。